薬のメーカーのエーザイ株式会にあることから薬品会社についての博物館かなと思ったのですが、実際に行きますと昔の解剖図や手術の道具などもあり健康のため人体については研究がされてきたのだなと感じることができました。
特に解体新書が置いてありましたので興味深く見させて頂きました。
解体新書にて触発されたことによる写実的な解剖図も展示されていました。
館内では枇杷葉湯売りという人形が展示されていました。
枇杷葉湯はビワの葉に肉桂や甘茶を配合した薬用茶だそうで、お腹が痛い時や下痢に効果があるとされ、宣伝のため薬屋や路傍で飲ませていたそうです。
我が家でも健康茶として飲んだことがありますが、決してお腹のためではありませんでした。
昔と今の効能が違うというのも面白いものです。
他に面白いと思ったものは江戸時代の「ウルユス」という薬で、調べますと成分のほとんどが大黄だったそうです。
便秘薬ではなく健胃や消化不良のための薬として飲まれていたということです。
その他にはケロリンや太田胃酸、鎮痛解熱のトンプク、風邪にスパーク、仁丹などの看板がありました。
アドレナリン主薬の目薬のアドラというのは初めて知りました。
調べてみましたら、アドラを点眼しますと瞳孔は拡張し瞳が大きくなることから美人になるとのことで、驚きの目薬だったようです。
内藤記念くすり博物館の様子がわかる動画はこちらになります。
後はいったい何だろうと思ったのは江戸時代の乳がんの手術を模写した図でした。
江戸時代にすでに癌があり治療として手術が行われていたということでしょうか。
手術道具も展示されていますが、当時の手術は大変ではなかったのかと思わせてくれるものです。
麻酔があまり効いていないと痛そうな道具だと思いました。
その他にも多くの興味深い展示が多くありました。
いつの時代でも健康でありたいと願うのは人間の性なのでしょう。