自宅のお風呂で温泉気分が味わいたくて市販の入浴剤を買ってお風呂のお湯に毎日入れていますが、どうしても温泉という気分はそれほど高まりません。
以前に家族が岐阜県の下呂温泉に行った際にお土産で買ってきてくれた天然の湯の花入浴剤はとても良かったので、これを通販で購入しようかと思いました。
ただしこの湯の花はお風呂のお湯を抜きますと底に沈殿物が残るのです。
この沈殿物を水でながすのですが、毎日使っていますと排水管に沈殿物がたまり詰まってしまうと良くないのではと家族に言われてしまいました。
そこで温泉気分が十分に味わえる硫黄泉の臭いがする愛知県で作られていた610ハップを探したのですが、現在は作られていないようでした。
しかい代替品が別府にあるメーカーで作られていることがわかりましたので、さっそく購入してお風呂で楽しんでみました。
六一〇ハップの代わりの商品は大分県別府にある村上商会の薬用湯の素です。
こちらでは別府温泉(明礬温泉)の温泉成分を集成結晶させた別府独自の湯の花も販売されていますので、こちらもいつか試したいと思っています。
湯の素のボトルのキャップ1杯分を沸いたお風呂に入れてみますと、最初は液体の黄色が広がっていくのですが、かき混ぜていきますと硫黄のほのかな香りと共にお湯は白い濁り湯となっていくのです。
湯の素の有効成分は多硫化態硫黄と酸化カルシウムとなっています。
硫黄泉とは温泉水1kgの中に総硫黄が2mg以上含まれている温泉のことを言い、硫化水素やカルシウムを含むものもあります。
硫黄泉の大きな特徴は「卵が腐ったような臭い」と言われる独特の硫黄臭ですが、湯の素を入れたお風呂もこの臭いを楽しむことができます。
また、硫黄泉の湧出直後は無色透明ですが、空気に触れて酸化すると白濁色や黄色調に変化していくことも同じように楽しむことができました。
湯上り後も体がポカポカしている事が実感できますので、自宅で温泉気分を味わうには湯の素はとても良いと思いました。
湯の素を入れたお風呂で注意しなければならない事は浴槽に色が着くことです。
翌日の朝にお湯を抜いた浴槽を見ますとお湯の水位の場所が黄色くなっていたのです。
お風呂用のクリーナーで掃除をしても完全に黄色い色は取ることが出来ませんでした。
そのため我が家では入浴後すぐにお風呂のお湯を抜いて洗剤で軽く洗うことにしました。
これであれば色が沈着することがないようになりました。
また、硫黄の香りが翌日の朝まで少し残っていますので、浴槽を洗う時に窓を開放して浴室内の空気の入れ替えを行う様にしました。
こうすれば気兼ねなく自宅のお風呂で湯の素での硫黄温泉気分を楽しむことができます。