わが家の場所は南海トラフ地震が起こった際にはハザードマップでは震度6強になると予想されています。
建物の全壊率は3〜5%となっています。
せっかく建て替えるのであれば地震に強い住宅メーカーを選ぼうと思い、色々調べた結果ヘーベルハウスに決めました。
ヘーベルハウスに決めた理由は次となります。
耐震等級とは住宅性能評価書における地震に対する建物の強度を表す指標のことです。
耐震等級を見れば地震があった際に建物がどのぐらい耐える事ができるのか、地震に強い建物かという事がわかります。
耐震等級は3段階あり、数字が大きいほど耐震性が高いと評価されています。
1から3まであり、耐震等級3が最高となります。
耐震等級3というのは耐震等級1で想定される1.5倍の地震に耐えうる強度ということだそうです。
ちなみに耐震等級1というのは数百年に1度程度の地震(震度6強から7程度)に対して倒壊や崩壊しない、数十年に1度発生する地震(震度5程度)に対しては住宅が損傷しない程度ということです。
耐震等級3であれば大型地震が来てもダメージが少なく、軽微な修繕のみで住み続けられると想定されます。
熊本地震では震度7の揺れが立て続けに2回起こったため、1度目は耐えたが2度目の地震で倒壊した住宅も多数あったという事です。
また能登地震でも2回目の地震で住宅が損傷した家も多かったようです。
耐震性能の基準のひとつとして各住宅メーカーの耐震等級を調べると次となっていました。
ヘーベルハウス 耐震等級3
セキスイハイム 耐震等級3
積水ハウス 耐震等級3
住友林業 耐震等級3
大和ハウス 耐震等級3
三井ホーム 耐震等級3
一条工務店 耐震等級3
ミサワホーム 耐震等級3
パナソニックホームズ 耐震等級3
トヨタホーム 耐震等級3
どの住宅メーカーも耐震等級3ですからどこを選んでも良いと思ったのですが、調べてみますとこの基準は20年ほど前に造られたものであるので、繰り返し何回か起こる大地震に対しての耐震性や、建物の揺れ幅を抑える性能に関しては、耐震等級にはその評価基準はないのです。
そのため大切なのは各ハウスメーカーが実際の建物で耐震性の実験を行っているかどうかとその実験の結果だそうです。
各住宅メーカーの実際の建物を使った耐震実験について調べていますと、基礎がある状態で実験されているメーカーと、基礎が鋼製のもので住宅の上の構造だけで実験が行われているメーカーがありました。
基礎がある状態で実験していたのはヘーベルハウスだけで、我が家が建てようと考えている重量鉄骨造の3階建てで実験されていて、動画が公開されていました。
実験は建物全壊と大破率が34.9%であった兵庫県南部地震の地震波でも行われていて、制震サイレスとロッキング工法の壁により無傷なのが印象的でした。
三井ホームも木造2階建てと3階建ての基礎がない上屋だけの実験が行われていて動画が公開されています。
こちらも建物全壊と大破率が34.9%であった兵庫県南部地震の地震波でも行われています。
一条工務店も2×6工法の2階建てと3階建ての基礎がない上屋だけの実験が行われています。
建物全壊と大破率が34.9%であった兵庫県南部地震の地震波でも行われているようですが、動画や詳細は公表されていません。
積水ハイムは2階建て、3階建ての礎がない上屋だけの実験が行われています。
実験済みの地震波は兵庫県南部地震ですが、建物全壊と大破率が3.2%の地震波によるもののようです。
積水ハウスは制震シーカスが付いた鉄骨2階建てと木造2階建てで実験が行われていますが、こちらも建物全壊と大破率が3.2%の地震波によるもののようです。
パナソニックホームズも2階建てによる実験が行われているようですが、ホームページを見ても詳細は公表されていませんでした。
大和ハウスも2階建てによる実験が行われているようですが、ホームページでは詳細は公表されていませんでした。
住友林業は3階建てビッグフレーム構法と2階建てマルチバランス構法の実験が行われていますが、地震波などの詳細はホームページでは詳細は公表されていませんでした。
トヨタホームも2階建てによる実験が行われているようですが、ホームページでは詳細は公表されていませんでした。
以上の事から基礎も含めて地震に対して壊れないという実験がしっかりと行われているヘーベルハウスがとても良いと思ったのです。
上屋が無傷でも基礎が損傷すれば修復は大変なのではないでしょうか。
各社の耐震性能を見ていますと色々な制震装置が使われているのですが、何回も繰り返す大きな余震にも対応できる制震装置が良いと思いました。
ヘーベルハウスが使用しているオイルダンパーの制震装置のサイレスは耐用年数が60年で、4日間にわたる耐震実験で震度7相当の23回の実験でも制震効果があったそうです。
鋼材の変形により地震による変形の力を吸収する方式よりも制震装置の損傷が少ないようです。
3階建てのヘーベルハウスでも制震装置のサイレスは1か所しか無いのですが、これは1か所で十分な効果があるということで、何か所も制震装置が必要な方が1基の制震効果が低いということだそうです。
重量鉄骨造の構造を活かす制震装置で安心です。
わが家の基礎を施工するに際し、地盤調査のボーリングが4か所行われました。
軟弱な地盤であれば杭を打つそうですが、我が家の場合の地盤は杭が必要ない地盤との事ですが、2か所は深基礎にする必要があると言われました。
そして実際の基礎を見て驚きました。
ヘーベルハウスは鉄筋コンクリートの連続布基礎なのですが、3階建てとはいえ太い鉄筋が使われているしっかりした基礎とは思いませんでした。
近所の方で工事現場を見た方からもマンションの様なすごい基礎だねと言われました。
この基礎を見てヘーベルハウスを選んで良かったとおもいました。
建築途中で知ったのですが、ヘーベルハウスの床面は地震による横からの力で変形を抑えるためにヘーベルボード間にモルタルを入れて床を強固な面として一体化しているのです。
一体化した床は鉄骨の梁と共に構造体の強度と剛性を高めているとのことです。