いままでメルセデスベンツは5台乗り継いでいますが、個人でエンジンオイル量と冷却水量の点検をしたことがまったくありませんでした。
国産車の場合は自分でオイル交換をしていましたのでよくその他の点検もしていましたが、ベンツに関しては自分で整備できないことからヤナセまかせとなっていました。
今年で8年5か月となるW222のメルセデスベンツS300hで今年も4日間で1,500キロほどのドライブをしますので、車両の状態が心配になり説明書を見てエンジンオイル量と冷却水量の点検してみました。
高速道路を長距離走っていますと古い車が故障して路肩に止まっているのをよく見るので、そうならないための予防策です。
点検はとても簡単でしたのでその方法を教えます。
エンジンオイル量の点検は国産車と同じでした。
説明書にはエンジンオイルは使用している間に汚れたり劣化するだけでなく、消費され減少しますとなっています。
定期的にエンジンオイルレベルを点検し、必要に応じて補給することが必要とのことで、運転スタイルによっては1,000キロ走行あたり最大0.8リットルのオイルを消費しますと取り扱い説明書には書かれています。
頻繁にエンジン回転数を上げて走行する場合は、オイル消費量はこれより増加しますと書かれています。
先回の8年目の1年点検でオイル交換をしてから1,000キロしか走っていませんでしたので減ってはいないと思っていましたが、心配で点検してみました。
点検はエンジンオイルレベルゲージをオイルレベルゲージチューブから引き抜き、量を調べます。
エンジンオイルレベルゲージを引き抜きましたらゲージ部分を拭いて、再度ゲージ をオイルレベルゲージチューブにいっぱいまでゆっくり差し込んで、再度引き抜いてゲージに着いたオイルの量を見ます。
付いたオイルのレベルがMINマークとMAXマークの間にある場合は、オイルレベは適正となります。
オイルレベルがMINマーク以下の場合はオイル補充が必要です。
メルセデスベンツ日本の承認エンジンオイルはFUCHS(フックス)ですが、ヤナセでのディーゼルエンジン車用オイルはモービルスーパー3000XE 5W-30ですからネットなどで簡単に手に入ります。
冷却水量の点検はエンジン冷却水温度の確認が必要で、安全のために冷却水温度は70℃以下でなければなりません。
S300hの冷却水温度はマルチファンクションディスプレイの冷却水サブメニューで冷却水の温度を確認できます。
冷却水リザーブタンクは向かって左側のカバーの下にありますので、3か所固定されているピンを90度回してピンを抜いてからカバーを外します。
冷却水が完全に冷えてない場合は圧力がかかっている場合がありますので、キャップを反時計回りにゆっくり半回転ほどまわして余分な圧力を抜きます。
キャップをさらに反時計回りに回せばキャップは取り外せます。
中を見て冷却水が完全に冷えているときに冷却水が補給口内のマーカーバーのレベルにある場合は、冷却水リザーブタンク内には十分に冷却水があります。
冷却水が温かいときは冷却水レベルが補給口内のマーカー約1.5センチ以上の高さにあれば、冷却水リザーブタンク内には十分に冷却水があります。
ベンツの純正冷却水はこちらもネットで1リッターのものを購入することができます。
ブレーキ液量の確認はリザーブタンクのブレーキ液レベルがMINマーク以下になっていないか確認します。
ブレーキ液が減少している場合はブレーキシステムの漏れが疑われるとのことで、サービス工場での点検が必要となっています。
ブレーキ液のリザーバータンクはボンネットを開けて正面左側奥のカバーを開けたところにあります。
カバーは4個のピンで止めてありますのでピンを外します。
ピンはマイナスドライバーで真ん中の丸い部分を少し上げてあげれば簡単に抜けます。
そうしますとブレーキ液のリザーバータンクが出てきますので、液量を確認するだけです。
今年の点検でリアのブレーキパッドを交換しましたので、その際にブレーキフルードも交換していますので液量は問題ありませんでした。