最近乗っていたGLCクーペ220dのディーゼルエンジンの振動が気になってきたので、メルセデスベンツのディーゼルエンジンについて調べていました。
マイナーチェンジされたGLCに搭載された2Lの新型ディーゼルエンジンの音は静かになったのかなと思ってネットサーフィンしたのですが見つかりませんでした。
そして代わりに見つけたのがSクラスの300hの記事でした。
こちらは現在の愛車のGLCクーペ220dと同じエンジンなのですが、ハイブリッドエンジンなので停車時から動き出す時はモーターにて発進することからディーゼルエンジンの振動が気にならないと書かれていました。
また専門家の方のインプレッションはどれも振動の遮断がSクラスはとてもしっかりとしているので静かと書かれていました。
そういった記事を読んでいましたらS300hが欲しくなってしまったのです。
もちろんSクラスの様な高価な車を新車で買う事はできませんので、メルセデスベンツの認定中古車で価格を調べてみました。
とりあえず認定中古車のSクラスの最低価格を調べたいと思い、検索で価格の安い順としたときに下から2番目に出て来たのがS300hロングAMGパッケージの車両でした。
一番安価な車両は400hでしたが、3.5Lのガソリンエンジンであった事と、AMGラインではなかったので購入したいとは思いませんでした。
そして見つけた300hロングAMGパッケージですが、エクスクルーシブという表示は無かったのですがオーディオがブルメスターオーディオとなっています。
シートもエクスクルーシブと同じものとなっていましたが、不思議なのはリアシートのヘッドレストにふわふわのクッションが付いているのです。
これはロング専用装備のようで以下のものが装着されています。
ラグジュアリーヘッドレスト
ナッパレザーシート
本革巻きウッドステアリング
シートベンチレーター
プライバシーガラス
イルミネーテッドステップカバー
ヘッドレストクッション
電動ブラインド(後席左右&リアウィンドウ)
などです。
そして表示されていた販売価格は546万円でした。
新車価格が1426万円となっていましたから4年2か月落ちで新車価格の38%となります。
サーティファイドカーセンターの方と話しをしている時に聞いた話では値落ちが大きい原因は車体色だそうです。
実はこの車両の色はブラックではなくペリドットブラウンなのです。
通常の黒色はオプシティアンブラックなのですが、色がペリドットブラウンということだけで価格が安くなっているとのことです。
実はこの車両は調べていると今回のサーティファイドカーセンターに来る前には別の店舗にあって、その時の販売価格は572万円だったようです。
残念ながら売れなかったことより店舗移動で26万円も値下げが行われたようです。
走行距離は46,000キロも走っているのでそれは気になりましたが、車両が快調であったからだと思うことにしました。
自宅から15分ほどのサーティファイドカーセンターにこの車両がありましたので思わず見に行ってしまったというのが事実です。
4年落ちの中古車の内装や外装はそれなりに劣化を感じるものと割り切って実写を見に行きました。
300hの実車は展示場ではなく、中古車がぎっしりと保管されているモータープールにありました。
両隣にはオプシティアンブラックの車両がありましたのでペリドットブラウンとの色の違いがよくわかりました。
ペリドットブラウンの車両が単体で走っていたらブラックと間違えるのではないでしょうか。
そしてエンジンをスタートしました。
ネットに多くでているS300hのインプレッションで静かでさすがSクラスという記事を信じていたのですが、期待が大きすぎたのかとても残念な結果が現実でした。
しっかりとハンドルが振動して、車内にもディーゼルエンジンの音が入ってきました。
GLCクーペ220dとあまり変わらないのではというのが本音です。
Sクラスならばディーゼルエンジンの振動が気にならなくて快適という事を確認するのが今回の確認の目的でした。
その点は買い替えする理由とはなりません。
しかしシートに座った快適性と高級感はさすがSクラスの雰囲気でGLCクーペ220dとはまったく違います。
残念ながら試乗はできませんのでモーターだけで発進する感覚は確認できませんでした。
評価書にあった傷は確認しませんでしたが、見た目ではまったく気になりませんでした。
タイヤの溝がリアはほとんどありませんでしたが、今回は4本とも交換となっていますので問題ありません。
車両状態を見ていた時に担当してくれたサーティファイドカーセンターのスタッフは認定中古車のレベルはハイレベルと言われました。
もう心はSクラスに乗りたいと思ってしまいました。
15分ほどしか見ていませんが、後悔はあとでゆっくり味わうのも楽しいものかと思いました。
2年4か月で走行距離のGLCクーペ220dの査定価格は350万円とのことでした。
新車価格が726万円でしたから査定価格はこの程度が通常だと言われました。
メルセデスベンツGLCクーペ220dのリセールバリューは2年半で48%ということになります。
中古車市場では同条件の物が397万円から460万円で販売されていましたので、買取り後の管理費などを入れましたらこんなものでしょう。
担当にもう少し買取り金額のアップができないかと交渉しましたが、中古車部からは目いっぱいということで、最終的には5万円しかアップしてくれませんでした。
ベンツは高額なことから寝落ちが大きくなってから程度の良い車両をディーラー認定の保証付きで購入するのが一番得だなと感じた瞬間です。
下取り価格が思ったよりも金額が低かったので300hの購入は無理と伝えました。
考えていた追い金の金額を伝えました。
最初に提示された車両の値引き額は16万円ほどでした。
そしてボディーコーティングやホイールコーティング、ガラスフィルムなどの経費が20万円ほど書かれていましたが、これは全てカットしました。
車両にはETCやドライブレコーダーが付いているのですが、ETCは再セットアップに4,235円かかります。
ドライブレコーダーは個人情報が入っているとのことで取り外してしまうそうです。
そのため新品を購入するのですが81.510円かかります。
納車費用もカットしてくれましたが、なぜか査定料の7,150円は残っていました。
そして最終の値引き額は35万円となりました。
乗り換えのための当初予算よりもアップとなりましたが、購入することになりました。
今回は担当販売員に値引きを頑張ってもらいましたのでありがたいと感じました。
Sクラスを購入する方はここまで値引き交渉はするのかなと、正直思いました。
それでも試乗もしないで購入することができましたS300hのインプレッションは別記事でお伝えします。
定年間際のおやじの最後の悪あがきですが、アメ車のV8ではなく格安Sクラスで極楽浄土のカーライフを希望しました。
一番安くエクスクルーシブ仕様のベンツSクラスの購入が吉とでるか、凶とでるか楽しみです。
故障した際の修理代金は2年間の保証が付いている認定中古車ですから安心はしていますが。
試乗もしないで購入してしまった理由は自動車ジャーナリストの方のインプレッションによるところも大きいのです。
インプレッションの300hの記事の一部をご紹介します。
Sクラスにはほんの少し前まで300hというモデルがあった。
2.15Lの4気筒ディーゼルターボエンジンに、27馬力のモーターを装着したハイブリッドモデルだったが、その乗り心地は素晴らしく良かった。
4気筒とは思えない静粛性と踏み込んだときの落ち着いた加速感。
Sクラスとしてまったく不満がなかったモデルだったのだ。
S300hは27psの電動モーターがアイドルストップのマナーや加速時の振動、シフトショック……といったディーゼル特有のネガを見事に補完していたのが印象的だった。
この様な記事が私を試乗することもなく購入を決意させたのです。